股関節炎について｜島根県松江市のみどり整体グループ

股関節炎の原因

1.骨盤の歪みや姿勢不良
骨盤の歪みや猫背、反り腰といった姿勢不良によって股関節に過度な負担がかかります。

2.筋肉のアンバランス
股関節周りの筋肉（大腿四頭筋、腸腰筋、大殿筋、中殿筋など）が硬くなったり、逆に弱くなったりすることで、関節への負担が増大します。

3.身体の重心やバランスの乱れ
骨盤歪みや歩き方のクセ（片足重心、内股・ガニ股歩きなど）があると、股関節に左右非対称の負担がかかります。これが長期間続くことで、股関節の軟骨や関節包に負荷がかかり、炎症の原因になります。

4.血流の滞り
股関節周囲の筋肉や筋膜が硬くなると、血流が悪くなり、炎症を修復するための栄養や酸素が届きにくくなります。その結果、股関節の組織が回復しにくくなり、炎症が長引く原因となります。

1. 骨盤の歪みが悪化・慢性化し、全身のバランスが崩れる
股関節の痛みをかばうことで、無意識に体の重心をずらし、左右どちらかの足に負担をかけるクセがつきます。

その結果、骨盤の歪みが進行し、全身のバランスが崩れ、腰や膝にも影響を及ぼします。

2. 股関節の可動域が狭くなり、歩行が不自然になる
痛みをかばうことで、股関節の動きが制限されます。関節の可動域が狭くなると、歩幅が小さくなり、すり足や片足重心のクセが強くなります。こうした動作の乱れが続くと、腰や膝、足首にも余計な負担がかかり、さらなる不調を招きます。

3. 筋肉のアンバランスが進行し、慢性的な痛みへ
股関節周囲の筋肉が硬くなり、血流が滞ることで、慢性的な痛みが発生します。

特に、大腿四頭筋（太ももの前側）や腸腰筋（股関節を支える筋肉）の緊張が続くと、股関節が圧迫され、炎症が悪化する悪循環に陥ります。

4. 二次的な症状（腰痛・膝痛・肩こりなど）が発生
股関節の歪みをかばうことで、骨盤や全身のバランスが崩れ、腰椎や膝関節にも余計な負担がかかります。その結果、腰痛・膝痛・肩こり・首こりなど、全身に影響が及んでいきます。

5. 内臓のトラブルが発生
股関節の痛みをかばうことで骨盤の歪みや全身のバランスが崩れ、内臓にも負担がかかります。その結果、胃腸のトラブルや呼吸器や心臓の負担の増大につながります。

1. 変形性股関節症
股関節の軟骨がすり減り、関節の動きが悪くなることで炎症が発生します。

骨盤の歪みや姿勢の乱れによる偏った負荷が原因となりやすく、初期のうちは股関節の違和感や軽い痛みから始まり、進行すると歩行困難になることもあります。

2. 股関節周囲の筋膜炎
股関節周りの筋膜が硬くなり、炎症を起こすケースです。長時間の同じ姿勢や、股関節を固めるような歩き方・動きのクセ、骨盤の歪みなどが原因となります。

3. 坐骨神経痛（梨状筋症候群）
お尻の奥にある梨状筋が緊張し、坐骨神経を圧迫することで、股関節周囲や太ももに痛みやしびれが出ることがあります。骨盤の歪みや股関節の可動域の低下が関与していることが多いです。

4. 腸腰筋の炎症（腸腰筋症候群）
股関節を曲げる働きをする腸腰筋（大腰筋・腸骨筋）が硬くなり、炎症を起こすことがあります。長時間の座位や猫背の姿勢、片足重心のクセなどが影響し、股関節の前側に痛みが出ることが特徴です。

5. 鼠径部症候群（グロインペイン症候群）
スポーツをする人に多い疾患で、股関節の使いすぎや骨盤歪みやバランスの崩れによって、鼠径部（股関節の前側）に炎症が生じます。

1. 股関節に負担をかける動作（無理なストレッチ・過度な運動）
股関節の炎症があるときに、無理にストレッチをしたり、痛みを我慢して運動を続けると、炎症が悪化する可能性があります。

特に、開脚ストレッチや深いスクワットなど、股関節に過度な負担をかける動作は避けるべきです。

2. 硬い床や低すぎる椅子に座る
割座や横座り、あぐらなどの姿勢で座ったり、低すぎる椅子に座ることは、股関節に余計な負荷をかけることがあります。

3. 長時間の同じ姿勢（座りっぱなし・立ちっぱなし）
デスクワークなどで長時間座りっぱなしの状態が続くと、股関節周囲の筋肉や筋膜が硬くなり、炎症が悪化することがあります。

逆に、立ちっぱなしの仕事では、片足重心や不自然な体の使い方が習慣化しやすく、股関節への負担が大きくなります。

4. 冷え（股関節周りの血流を悪化させる）
股関節周囲の筋肉が冷えると、血流が悪くなり、炎症の回復が遅れます。

股関節炎時に自分でできる対処法

1. 骨盤と股関節の負担を軽減する姿勢を意識する
股関節の負担を減らすために骨盤のバランスを整える姿勢を意識することが大切です。

2. 股関節周囲の血流を良くする
股関節周囲の筋肉が冷えると、血流が悪くなり炎症が長引きます。特に足の冷えは全身の冷えにつながりますので、足湯などの温熱療法や靴下を履くなどの冷え対策も有効です。

3. 長時間同じ姿勢を避け、適度に動かす
動かさなすぎると筋肉が硬くなり、関節の動きが悪くなるため、痛みがひどくなるといった悪循環を繰り返します。無理のない範囲で体を動かすことが大切です。

4. 股関節を支える筋肉をゆるめる（セルフケア）
股関節に負担をかけている筋肉の緊張をほぐすことで、痛みの軽減につながります。

ただし、痛みが強いときは無理に押したりせず、さする程度にしましょう。

5. 正しい靴選び
歩行時の衝撃が股関節に伝わらないように、足裏のバランスを整えることが重要です。